皆さんこんにちは。どうも。
今回は、「日本の銃規制緩和について考える」ということをお話ししていきます。
近年日本ではクマが多く出没しており、人が襲われたり、人の農作物を食い荒らしたりして、人間に脅威を与えています。
youtubeでもそういうニュースが散見され、コメント欄を見ると日本の銃規制を緩和して欲しい・・というコメントがちらほらあります。
後、私個人的にもガンカルチャーを楽しみたい・・
で、日本の銃規制緩和の議論をすると必ずと言っていいほど、多くの日本人に反対されます。
例えば、私が「猟友会も高齢化しており、老人しかいない・・」という指摘をすると、「いやいや日本でも普通に手続きをすれば猟銃持てるじゃん・・」って反論されます。
確かに、猟友会の高齢化の原因として、銃規制だけではないと思います(日本が高齢化している)。
そもそも単純に狩猟で飯が食っていけるのか?仕事になるのか?という問題もあるでしょうし、趣味としてやるにも(日本では)認知度が低い気がします。
ただ、日本の厳しい銃規制もそういった「猟友会の高齢化」や「趣味としての認知度の低さ」の一因であることは言うまでもないと思います。
例えば、(極端な比較ですが)アメリカの田舎とかだと、(親が趣味で狩猟とかしていることも多いので)中学生や高校生とかでも銃に馴染んでいる人が多く、狩猟文化も盛んです。
しかし、日本の場合は、そもそも銃所持率が低いです(確か世界一低かった気がします)。
その理由として、やはり日本の厳しい銃規制があると思うんです。
じゃあ、日本の銃規制がどう厳しいのか?どう緩和して欲しいのか?ですが、先ほどの「いやいや日本でも普通に手続きをすれば猟銃持てるじゃん・・」っていう意見について考えていきます。
確かに、手続きをすれば持てます。
しかし、(私の猟銃所持者の知り合いによれば)日本で(合法的に)銃を持つには、警察に行って、医師の診断書やら色んな書類を提出して、筆記試験を受けて、技能講習を受けるのですが、技能講習の前に警察の厳重な審査があります。
まず、審査と一言で簡単に書いていますが、簡単ではありません。
まず、自宅に警察が直接見に来るみたいです。
ガンロッカーは完備されているのか?とか、周囲の住人や住環境はどうなのか?とか、本人の素行とか・・
後、近所とか職場とか親族とか昔の友人知人にまで聞き込み調査をされます。
こういうのが銃所持のハードルを(心理的に)グンと上げている理由だと思うんです。
普通に考えて、普通の人なら警察に「どこどこ警察署の者ですが、誰々さんってどういう人ですか?」とか「息子さんが銃を持とうとしているんですが、大丈夫ですか?」とか「何かトラブルとか起こしていませんか?」とか・・職場や近所や親族に聞き込みをされるなんて嫌じゃないですか。
もし仮に親が反対すれば持てないと思いますし・・
後、警察が自宅に来られるのも嫌だと思うんです。
近所とか、職場の人から、警察からお宅について色々と根掘り葉掘り聞かれたけど何かあったの?大丈夫?って思われるでしょう。
昔の友人知人に聞かれるのも恥ずかしいですし、一言で言えば個人の自由の侵害というか、プライバシー侵害ですよね。
こういうのって真面目に生きてきた人ほど嫌だと思うと思うんです(警察沙汰になったんだな・・とか思われるので)。
なので、緩和して欲しい部分としては、この警察の見回りや聞き込み調査を無くして欲しいということですね。
後は、1銃1許可制度、ライフルの所持に散弾銃10年、帳簿等も要らないと思います。
ということで、私が望む銃所持のプロセスとしては単純に、医師の診断書を持って銃砲店に行く→申請をする→店の人が購入者の立ち振る舞いを観察する→アルコール依存や薬物依存、犯罪歴や素行に問題が無いか?を店から警察に問い合わせる→クリアだったらその場で購入可能→店は購入者の個人情報や購入履歴を保管し警察と共有・・
これでいいと思うんですよね。
買える銃は、散弾銃とライフルのみで、(ストーカーやDVの被害者などで)必要な場合は拳銃も買えるようにしてもいいと思います。
で、これじゃアメリカと変わらないじゃないか・・と言われそうですが、アメリカとは違います。
アメリカは確か銃を買うのに医師の診断書は要らないですし、拳銃も結構自由に買えます。
というか州にもよります。
ワシントンとかニューヨークとかの都市部では銃は持てません(法律で厳しく禁止されています)。
しかし、アラスカやテキサス、テネシーとかの田舎の緩い州だと、(アメリカ人なら)場合によっては拳銃が10分程度で買えますし、スーパーとかでも普通に売っています。
私の親戚がダラスにずっと住んでいるのですが、ガソリンスタンドみたいな場所でも銃が売っていると言っていましたからね。
で、銃規制を緩和すると治安が悪くなる、夜は怖くて歩けない・・とか言う日本人が多いですが、これは少し的外れです(完全に間違ってはいません)。
仮に、現状治安がもの凄い悪い国(で銃規制が厳しい国)なら、銃という殺傷力の高い道具が簡単に持てるようになれば、間違いなく殺人事件が増えるでしょう。
しかし、現状日本は治安がいいので、(銃規制が緩和されても)大よその治安は変わりません。
というのは、銃は単なる物=道具ですので、銃が勝手に動き出して誰かを傷つけるなんてことはないからです。
治安を悪化させているのは、紛れもなく人です。
つまり、犯罪をする人が増えれば、治安は悪化します。
例えば、カッとなって人を刺すような輩は、銃が無くてもとっさに人を刺すでしょう(そういう輩がおかしいんです)。
ただ、そういうおかしい奴でも銃が持てるという部分が怖いです。
無敵の人とか、おかしい奴が銃を持つと乱射事件とか起こしかねません。
私は何回か、日本で、何もしていないのに絡まれたりしたことがあります。
田舎に住んでいた時があって、歩いていただけなのに、「オイこらぁ。何ガンつけてんだよ。」とか言われて車で追いかけられたり・・何度かそういうことがあるんです(本当に何もしていない)。
その時は、できるだけ関わりたくなかったので、逃げました(警察を呼んだこともあります)。
なので、そういうおかしい奴が銃を持っていたら?と思うと、怖いですよね。
こういうのが銃規制緩和の最大のリスクだと思います。
はい。以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。