皆さんこんにちは。どうも。
今回は化学反応について語っていきます。
その前に、化学薬品などを買う際に、日本製(メイドインジャパン)がいいと私は思っています。
なぜなら、信用できるからです。
例えば、薬品の瓶に物質名や~%とか書いてあっても、海外の製品だとなんか信用できない・・です。
日本の場合は、工業国で技術力があるので、国内で作られた物だと信用(表記が正しいと確信)できます。
はい。ということで化学反応について語っていきます。
化学実験(というか化学反応)の面白さの1つに、反応が目に見える形で表れるっていう部分がありますよね。
例えば、発煙や発火、自然分解、爆発など・・
発煙性の液体もなんか強そうでいいですよね(なんか強い物に惹かれてしまう・・)。
発煙性の液体というと、何もしてなくても自然に発煙する液体です。
濃塩酸や、発煙硫酸、発煙硝酸、王水(塩酸+硝酸の混合物)、混酸(硫酸+硝酸の混合物)、過塩素酸、フッ化水素酸、フルオロアンチモン酸などがあります。
どれも強い酸ですが、酸が揮発して発煙しているのか、揮発した酸が空気中の水分と反応して発煙しているのかいずれかだと思いますが、反応性の高さが伺えます。
後、ピラニア溶液(硫酸+過酸化水素の混合物)も作る際には発煙しますし(これは沸騰による蒸気)、有機物を激しく溶解+酸化分解するので、半導体のエッチングなどで使用されています。
私も以前、ピラニア溶液を作って、洗面所の頑固な汚れを溶かして洗浄したことがありますが、白煙を上げて分解してくれました(かなりきれいになった)。
後、以前混酸を作ったこともありますが、これは常時発煙していました(作る際には熱くなっていた・・)。
また、自然分解する発煙性の酸に、過塩素酸があります。
これは置いておくだけで、自然分解して、発火や爆発の危険がある物質です。
また、危険な発煙性の毒物に、フッ化水素酸がありますが、これは人間を溶かすらしいです。
というか、正確には人間の皮膚を透過して、骨を腐食する物質です(金属やガラスも溶かします)。
人間を溶かすというと、水酸化ナトリウムなども人間の皮膚を溶かしますが、骨まで浸透して骨を溶かすのはフッ化水素酸(や後述するフルオロアンチモン酸)ぐらいでしょう。
この物質はサリンの製造などにも用いられており、サリンも皮膚から吸収されます(なのでフッ素の皮膚透過性が高いのかも・・)。
余談ですが、オウム真理教のサリンを作った人たちは化学の知識がすごいですよね。ああいう優秀な人たちでも洗脳されちゃうんだから、麻原彰晃ってある意味すごいですよね・・
はい。ちょっと話は逸れましたが、フッ化水素酸は骨を溶かす・・・なので、youtubeとかでもフッ化水素酸に骨付きチキンを入れておくと、数時間後にその骨が溶けている動画があったりしますよね。
後、映画とかでフッ化水素酸で遺体を溶かしているシーンや、以前に暴力団がフッ化水素酸で本当に人体を溶かした・・とかいう噂も聞きますよね。
また、以前にフッ化水素酸を靴に塗られた女性が、足の指5本が壊疽し、切断するという殺人未遂事件が起きています。
なので、非常に危険な毒物なのですが、これも半導体のエッチングやガラスのつや消しなどに利用され、工業的には価値のある物質になります。
後、どんな物でも溶かしてしまう世界最強の酸であるフルオロアンチモン酸(フルオロ酸)を作るのにも、このフッ化水素が必要です(フッ化水素と五フッ化アンチモンの混合物)。
このフルオロアンチモン酸は、空気中で常に発煙しており、人間の皮膚や骨を含めて、この世のあらゆる物を溶かします。
こんな物質一体何に使うんだ?って思うと思いますが、プラスチックを溶かして高品質なプラスチックを作ったり、ハイオクガソリンの製造や半導体のエッチング等に用いられているみたいです。
もちろんガラスの容器も溶かしてしまうので、テフロンの容器に入れて保存します(テフロン最強ですよね・・)。
なので・・なんていうか、フッ素って色んな意味で最強の物質ですよね。
フッ化水素酸もフルオロアンチモン酸もテフロンもすべてフッ素の化合物ですからね・・
はい。ということで、置いておくだけで発煙したりする物質は、反応性の高さや危険性を感じますが、いずれの物質も工業的には利用価値のある物です。
後、余談になりますが、フッ化水素酸に匹敵するぐらい危険な毒物で、シアン化ナトリウムという物があります。
これは、少しの量で人を殺せる猛毒で、皮膚からも吸収されます(なので暗殺等に使用できる)。
以前に、犬の散歩でトラブルになっていた人がシアン化ナトリウムをソーセージに入れて犬を殺したという事件が海外で起きています(犬を飼ってない人からしたら、犬の糞尿は嫌なものだけど・・)。
また、モノフルオロ酢酸やテトラカルボニルニッケル等も人を簡単に殺せる猛毒です(皮膚からも吸収されます)。
また、以前にロシアの元スパイが、放射性物質のポロニウムを紅茶に入れられて、暗殺されたという事件が起きました。
なので、言うまでもないですが、放射性物質も危険ですし、被ばくは死に方が酷いですよね(ポロニウムなどは内部被ばくが危険ですが、ウランなどは外部被ばくも危険です)。
で、危険な物質を扱う際に身を守るには、もちろん手袋や防護マスク、防護服などを着用すると思いますが、一番物質に触れる恐れがあるのは手であるので、手袋は腐食やパーミエーション(透過)などを起こさないか?が心配ですよね。
なので、心配なら手袋を二重にしておくのがいいと思います・・
で、化学反応に話を戻すと、発火する化学反応もあります。
例えば、過マンガン酸カリウムにグリセリンを加えると、グリセリンが急激に酸化されて、多量の熱が発生し、発火します。
また、過マンガン酸カリウムに硫酸を加えると、7酸化2マンガンという爆発性の物質ができますし、塩素酸カリウム+硫酸でも塩素酸という危険な物質ができます(危険な発熱反応)。
これらは発火装置や火炎瓶の製造にも使えます。
以前に、私の知り合いが塩素酸カリウムに硫酸を加えて実験していた時に、爆発し、周囲の人に塩素酸が飛び散って、火傷させてしまったことがありました(その人も白衣が塩素酸で焼けたみたいです)。
なので・・もちろん爆発とかは危ないので、安易に爆発するような実験を行うのは危険だと思いますが、それでも化学反応というのは面白いものです。
また、自然発火しやすい物質でニトロセルロース(混酸+セルロース)というものがありますが、フラッシュコットンの商品名で売られており、マジックでも使われています。
これは瞬時に燃えて消える物質で(爆然)、マジックにも使えるそうです(大量に燃やすと爆発して危険)。
また、スーパーミステリーシガレットというおもちゃのタバコもマジックで使われており、これはタバコに、とある液体をかけると自然発火するという物です。
なので、タバコが自然に発火したかのようなマジックができるわけです。
後、私が個人的に面白いな・・と思ったのが、駅弁や非常食などで、水を入れると温まる弁当。
まあ、駅弁とかは紐を引くと温まる弁当・・だと思いますが、あれは水と酸化カルシウムが反応して、その反応熱で弁当を温めているんですよね(火傷するぐらいの反応熱)。
これら以外にも、私たちの日常生活において化学物質が使われていることは多々あります。
なので、化学物質=怖いという考えを持っている人は、危険な物質も日常生活や工業的に使われている・・ということを考えると、イメージが変わるのではないでしょうか?
以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。