皆さんこんにちは。どうも。
今回は、爆発物について語ります。
何ていうか、日本で犯罪に用いられる凶器ってほとんど刃物ですよね。
刃物で刺された・・とか、刃物で切られた・・とか、(不謹慎で申し訳ないですが)ちょっと聞き飽きました。
後、爆破予告とかも、本当に爆弾が仕掛けられていたというケースはほとんどありません。
で、あり得ないとは思いますが、日本で本当に爆弾を発見してしまったら・・どうするか?ですが、もちろん、一切手を触れずにその場から離れてすぐに消防に連絡してください。
後、仮になんだかよくわからない物質が落ちてる・・場合で、それが仮に爆発物だった場合など、爆発物の検出キットも売ってますが(HMTDの検出キットなど)、白い結晶などの場合は、有機過酸化物の場合があります。
その場合、ヨウ化カリウムデンプン紙(KI)があれば、酸化反応でヨウ素により赤くなったら、酸化性の物質であることがわかります(爆発物の可能性がある)。
この検出方法は、ジエチルエーテルなどの過酸化物(ジエチルエーテルが酸化されて過酸化物を生成)を検出する方法としても有効です(実験器具に付着した過酸化物を検出するなど)。
液体の場合は、(仮に爆発物だったら)危険なので、手を触れないで離れることをお勧めします。
後、有機過酸化物に限った話ですが、もし何かのミスで有機過酸化物を生成してしまったとしたら、水があれば爆発性を抑えられます。
つまり、生成された有機過酸化物に水分を含ませれば、爆発しにくくなります(逆に無機過酸化物の場合は、禁水です)。
爆発性の有機過酸化物の代表例が、過酸化アセトンやHMTDですが、両方とも熱や摩擦、衝撃に敏感で、密閉下や大量の場合は爆発します(HMTDは自爆テロ等によく使われています)。
少量でしかも非密閉下における場合の爆発は大きな炎の塊になるだけである(爆燃)。しかし、密閉下か、多量に存在した場合は炎を一切出さず、爆発する(爆轟)。
過酸化アセトン – Wikipedia
また、両方とも、日本でも過去に製造されて逮捕者が出ています。
仮に、興味本位で製造してしまって、処理に困った場合は、(有機過酸化物の処理方法をネットで調べれば出てきますが)水酸化ナトリウム水溶液や水で分液するという方法があります。
或いは、少量づつ慎重に燃やす、人のいない場所で爆破する、埋めるなどの方法もあります。
言うまでもないですが、保管や持ち運びは水分を含ませた状態で慎重に行い、静電気、乾燥、火気、衝撃・・などは絶対に避けるべきですし、容器やスプーンもプラスチック製がいいです(乾燥させると爆発しやすくなります)。
以下が、HMTDを爆発させた映像です(これは300gですが、10gとかでも人を殺傷できるぐらいの威力で爆発してる映像もあります)。